手工芸品

魅力あふれる豊富な手工芸品


マレーシアは、豊富で多様な伝統手工芸品を誇ります。値段の付けられない本物の骨董品から、優れた現代的な手工芸品に至るまで、様々なものがあります。

ほとんどの職人がイスラム教徒なので、マレーシアの手工芸品は、イスラムの影響を強く受けたデザインとなっています。イスラム教は、芸術で人の形を表現することを禁止していますので、多くのデザインが、葉やツル、花、動物など、自然をモチーフにしています。

陶器


人気の伝統陶器には、ペラ(Perak)のラブ・サヨン(labu sayong)やゲル(geluk)、ベランガ(belanga)、中国のドラゴン・キルン(kiln)の陶磁器やサラワク人の部族をモチーフにした陶器があげられます。現代的なアイテムには、花瓶や植木鉢、彫刻、台所用品などがあげられます。

ラブ・サヨン(Labu sayong)

ラブ・サヨンは、ヒョウタンの形をした黒の土瓶です。何かを入れておいたり、水を冷やすために使用されるのが一般的です。ペラ州は、この種類の陶器で有名な地域です。

ベランガ(Belanga)

多くのマレーシア人の農村家庭で使用されているベランガは、丸い形と広い縁が特徴的です。その丸い形が、熱を均等に伝えると言われているため、カレーを作るときによく使用されています。

テレナン(Terenang)

この鋭角的な形の瓶は、パハン州やテレンガヌ州で、水を保管しておくためによく使用されています。首の部分はへこんでおり、胴の部分は出っ張っています。

木工品

広大に広がる熱帯森に豊富な木材を有するマレーシアは、様々な特徴ある木工品で有名です。古くから、家屋のすべてが、入念に手で彫られた材木で造られてきました。今日、マレーシアでは、古いマレー様式の装飾パネルやケリ(keris)の短刀の柄、中国式容器、個性的なオラン・アスリの彫刻、複雑な装飾の杖、台所用品、香り付きの木彫りなど、様々なエキゾチックな装飾品を見つけることができます。

金属工芸品

古くから人気のある伝統的な真鍮の鋳造物や青銅は、様々な用品を作るために現在も使用されています。19世紀になると、マレーシアでスズが発見され、白目製品が人気になりました。金属工芸品には、現代的な装飾のアイテムや台所用品、テパ・シレ(tepak sireh)やローズウォーター用の計器、ケリ(keris)の短刀のような伝統的な美術品があげられます。

手編み工芸品

マレーシアの創造的な手編み工芸品は、目を見張るものがあります。地域の植物や竹、籐、パンダン、メンクアンの葉などを巻きつけたり編みこんだりして、バッグやカゴ、マット、帽子、サジ(saji)、セパラガのボールなどが作られます。

布製品


カラフルで魅力的なマレーシア伝統の布製品は、世界的に人気です。バティク(batik)やソンケット(songket)、プア・クンブアン・テカ(pua kumbuand tekat)などが例にあげられます。これらの布製品は、オートクチュールの衣服から靴、カラフルなカーテン、繊細なベッドリネンにいたるまで、あらゆる種類の装飾アイテムになります。

バティク(Batik)

ワックスで布を覆い、色の吸収を防ぐ耐久性のある染色技術を利用したろうけつ染めとして有名です。バティクの色は、染料に布を完全に浸すので、ペイントや印画などよりも長持ちします。

ソンケット(Songket)

ソンケットには、裏地の絹の縦糸に金の糸を編みこむ複雑な補強横編み技術が用いられます。昔は、このぜいたくで高価な生地は、マレーのエリート階級の社会的地位の高さを示していました。

プア・クンブ(Pua Kumbu)

プア・クンブは、腰帯機で個別に染められた糸を用いて作られます。その超自然的なモチーフは、夢や古代の精霊信仰により触発されたものです。現れる模様は、現実と非現実世界の融合です。織物は、作り手によってそれぞれ異なる仕上がりとなります。

テカット(Tekat)

ベルベットなどの生地に金糸で装飾した芸術的なテカットは、マレーの伝統的な結婚衣装を装飾するために用いられていました。

宝石&コスチュームアクセサリー


マレーシアの手製アクセサリーは、とても魅力的です。革製品からボルネオのビーズのネックレス、金銀の繊細な宝石にいたるまで、選択肢は豊富です。

ケロンサン(Kerongsang)

ケロンサンは、セバジュ・ケバヤ(thebaju kebaya)の下襟を留めるために用いられていた3つセットのブローチです。通常、3つセットで売られています。典型的なケロンサン・イブ(3つの内の1つ)は、他の2つより大きく重いのが特徴です。残りの2つは、テケロンサン・アナ(thekerongsang anak)と呼ばれており、ケロンサン・イブの下に付けられます。

チュチュック・サングル(Cucuk Sanggul)

これは、女性の髪を後ろでまとめて留めるための伝統的なヘアピンです。典型的なものは、金や銀で作られており、花嫁や伝統舞踊の踊り子などが、3つ、5つまたは7つをセットにして使用します。

ペンディン(Pending)

これは、繊細な装飾が施された大きなベルトのバックルです。男性用の伝統衣装であるバジュ・メラユ(baju melayu)を着る時に、男性が身に着けるスカートのようなサンピン(sampin)に使用されます。ペンディンは、従来、男性の富と地位の象徴として用いられていました。